増配率高い株で固める
増配率が高い株だけで固めた方がいいのか?
配当金を長期的に増やしたいなら、増配率の高い株は非常に魅力的です。現在の配当利回りが低くても、毎年10%前後の増配が続けば、将来の受取配当金は大きく成長します。例えば年間配当10万円が毎年10%増えれば、約7年でおよそ2倍になります。長期投資では、この増配による複利効果が大きな武器になります。
しかし、保有株を増配率の高い銘柄だけで固めるのは注意が必要です。増配率が高くても、その増配が将来も続くとは限りません。利益が伸びていないのに配当だけを大幅に増やしている企業は、配当性向が上昇し、いずれ増配停止や減配になる可能性があります。
また、増配率の高い企業は、成長株として評価されて株価が割高になっていることもあります。高い価格で買えば、業績が少し悪化しただけでも株価が大きく下落する危険があります。
そのため、増配率だけでなく、売上や利益の成長、配当性向、財務状況、連続増配年数なども確認することが重要です。理想は、高増配株だけに集中するのではなく、安定高配当株と組み合わせる方法です。
例えば、ポートフォリオの中心に三菱UFJや三菱HCキャピタルのような安定配当・増配銘柄を置き、一部に増配率の高い成長企業を加えます。さらに、景気に強い通信、生活必需品、金融などの業種を分散させれば、減配リスクを抑えられます。
結論として、増配率の高い株は配当金を加速させるために必要ですが、全銘柄を高増配株だけで固める必要はありません。「現在の配当額を支える安定高配当株」と「将来の配当額を伸ばす高増配株」を組み合わせることが、長期的に強い配当ポートフォリオを作る方法です。

