円安と円高で資産を増やす
円安と円高の両方を利用して資産を増やす資産形成では、円安と円高のどちらが良いのか迷う人も多いでしょう。しかし、大切なのは為替の方向を正確に予想することではなく、円安と円高の両方を資産形成に利用することです。円高になったときは、米国株や海外ETFなどの外国資産を安く購入しやすくなります。例えば、1ドル150円から130円になれば、同じ100ドルの株を買うために必要な金額は1万5,000円から1万3,000円に減ります。円高局面は、将来の成長や配当を期待できる外国資産を買い増すチャンスです。一方、外国資産を保有している人にとって、円安は資産評価額や配当金を押し上げる効果があります。ドルで受け取る配当金が同じ金額でも、円に換算したときの受取額は円安になるほど増えます。円高のときに外国資産を買い、円安のときに評価額や配当金の増加を受ける流れをつくることが理想です。ただし、為替の底や天井を当てようとすると、購入するタイミングを逃してしまいます。そのため、毎月一定額を投資する積立投資が有効です。円高では多くの外国資産を購入でき、円安では購入量が少なくなるため、平均購入価格を抑えやすくなります。さらに、日本株と米国株、円預金と外貨資産を組み合わせることも重要です。円安では海外資産が支えになり、円高では日本円の価値が高まります。どちらか一方に資産を偏らせず、複数の通貨や地域に分散することで、為替変動を資産形成の味方にできます。円高は仕込みの時期、円安は保有資産の価値を実感する時期と考え、長期投資を続けることが資産を増やす近道です。

